Maiiアートの誕生まで
今から6年前。
セラピストを始めてちょうど10年が過ぎようとしているころ、
私はリラクゼーションサロンで
セラピストをしていました。
固定のお客様もついて
そのお店のことも好きで
実績も認められて
今考えても、何も申し分のない環境でした。
でも…
何か足りない
いつもそう思うようになって
何か新しいことを身に付けて
施術と併せて
自分だけのセラピーを作りたい
私にしかできなことがあるはずなのに
ここではできない。
そんな風に考えるようになっていきました。
何が足りないのか分からず
時間だけが過ぎていく。
誰からせかされるわけでもないのに
焦りばかりで
イライラする日々。
そんな時、
お店でダイエットコースを入れることになり
これは足りないものが見つかるチャンスかもしれないと考え
ダイエットに必要なことは何か探し始めました。
辿り着いたのが
体質別ダイエットという
東洋医学に基づいた食べて痩せるダイエット法でした。
内容が分かりやすくて
東洋医学の難しさや堅苦しさがなく
誰でも無理なく始められるダイエット方法。
食の知識がない私でも簡単に始められました。
そこで
体質別ダイエット講師の資格を取ることにしたのですが
体質別ダイエットを創業された先生が
講座の中で趣味の話をしてくださり、
それが直感アートでした。
横浜にある美術館で
パステルアートを習っていると。
そのダイエットの先生は
仕事で成功したり
うまくいくようにしたいのであれば
本気で遊べ!
そう何度も何度もお話されていて、
その時は本気で遊ぶって何すればいいんだろう?
と半信半疑で聞いていましたが
以前から
パステルアートを描いてみたいと思っていた私は
機会があったらその美術館に行ってみたい
と思うようになっていきました。
それからしばらくは
セラピストの仕事と
ダイエット講師になるために勉強をする日々を過ごしていました。
そして
ダイエット講師としても活動をし始めようとしていたころ
ダイエットの先生から
『今度、アートスクールでグループ展をします。
もしよかったら、観にいらしてください。』
という案内が届き、
軽い気持ちで見に行くことにしました。
グループ展当日。
私の家から美術館まで約1時間30分くらい。
16:30までとなっていたので
14:00位に着くようにと思っていたのですが、
電車を乗り間違えて
なぜか高尾山駅に行ってしまいました…
普段はこんな間違いはしない方なのですが
なぜか目的地から離れていく私。
それでもギリギリまだ間に合う時間だったので
そこから向かうことにしました。
着いたのは16:00過ぎ。
もう暗くなり始めていて
外の電気も消えていました。
ここまで来たのにもう終わってるのかな…
どうしよう、聞くだけ聞いてみようか…
ドアの前に立ち、少し考えていた時
急に内側から扉が開きました。
そこにいたのはこの美術館の館長。
そして、
アートスクールの先生でした。
『あら、グループ展にいらしたの?』
『はい、でももう終わりですか?』
『そうなの。
もうみんな帰ったから
少し早いけど閉めようと思っていたの。
でも、
せっかくいらしたのだから観ていって!
どうぞどうぞ!』
そう言って中に入れてくださいました。
美術館の中に入ると
生徒さんたちの絵がたくさんあり
それぞれが個性あふれる絵でした。
先生は
『ここは同じ絵は一つもないの。
私は、これを描いてとか
こう描きなさいとか言わないのよ。
一人ひとり、自分の思うままに描いたら
私が教えるのはその絵に必要なポイント。
だから、
みんな違う絵が出来上がるの。
みんな違うのが当たり前なのよ。』
確かに。
よく観ると
テーマや作風などバラバラ。
でも、
なぜか違和感がなく
むしろとても居心地がいい。
その絵に囲まれて
私は先生といろんな話をしました。
すると先生が
『あなたは絵を描いた方がいい人ね。
今度1度でいいから描きにいらっしゃい。』
そう言われて
私も理由はハッキリ分からないけれど
描いた方がいいような気がする…
そう思うようになっていきました。
これは
今だから分かるのですが
バラバラの作風の中にいても
違和感のない空間から
一つの共通点を感じていたからかもしれません。
それは
"自由であること"
どの絵からも感じる
自由であることの喜び。
"みんなと違うのが当たり前の空間"
それを肌で感じて、
そんな絵を描いてみたい。
人と比べず
自分や誰かの作った"ワク"に囚われず
自分を自由に表現したい
そう願っていたのだと思います。
そこから私には
絵のある人生が始まりました。
描き続けていくうちに
"今" か "近い未来の内面" を表現してる
ということが増えていき、
そのたびに
"本当はどうしたいの?"
と自分に問いかけ
内面とつながることができるようになっていきました。
描けば描くほど
問いかければ問いかけるほど
自分の深い内面を知っていく。
怖いときもあるけど
絵で表現できることは
受け入れる準備ができていること。
そう思うと
自然と怖くなくなっていき
どんどん内観力が上がっていく。
どんどん自分の本当に望んでいることを知っていく。
本当は不安でしょうがなかった
本当は怖かった
本当は傷ついた
そういうネガティブなことも
愛おしく思えるようになっていく。
それが喜びになっていくことを
何度も何度も体験していくようになりました。
以前感じていた
"足りないもの"は
自分の本心を知るための内観力だったのかもしれません。
幸せを、
人と比べて得ようとしていたから
環境や誰かのせいにしたくなり
どんどん苦しくなっていった…
何かが足りない
つまらない
やりがいを感じられない
そう思うのは向上心があるからかもしれません。
でも、
本当に自分が望んでいることを知らない限り
誰かと比べ続けてしまい
何一つ、満たされません。
私は
無心になって一枚の絵を描き上げることで
どんどん自分が満たされていくのを感じていきました。
今もそれは変わりません。
だから
これをいろんな人に体験してほしい…
そう思うようになり
Maiiアートを創りました。
今では
自分の描いた絵での喜びだけでなく
生徒さんが描いた絵を見て
一緒に内観していくのも喜びになっています。
その人にしか描けないMaiiアートは
こうして誕生しました。
こちらの絵は
先日仕上げたばかりの絵です。
描き終わって、この絵は私の原点だと思いました。
そして、
誰にとっても
どんなことも
扉を開くことから
一歩が始まるのではないかと思います。
ちょっと怖いけど
扉を開けて中に入ったら
心を奪われるもの
心を震わせるようなものが待っていて
思いもよらない新しい世界が広がっていく。
もしあなたが
心を奪われるような
心を震わせるようなものに出逢いたかったら、
あなたにしか描けない絵を
描きに来てください。
その絵は
どんな絵より感動と喜びを与え
新しい世界を魅せてくれるから。
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